今日もお疲れ様です。ロナルドの嫁です。
もうすぐ10歳の長男は発達障害で発語なし。
生まれたばかりの三男の存在はきちんと認識していますが、私の実家の大型犬と同じで自分のサイズは認識していないのか、
敷かれたおくるみにちょこんと座って自分を包んでみたりしています。
とはいえ身の回りの事は一通りできるし、妹や弟達の面倒も見てくれるし、家事も自主的に手伝ってくれるので、
「喋れない」と気付かれる事はほとんどありません。
「言語認知」だけがいまだに1歳程度で、家では大人しくひたすら常同行動を繰り返します。
最近はひたすらトイレを流し続けるブームで水道代が倍になりましたが、それを止める暇もなく、
生まれたての三男にかかりきりで、通学を自粛している彼やきょうだい達にかまってあげられない日が続いていました。
かかりきり、と言っても上の子3人のご飯を作ることだけは怠れません。
ある日の夕方、夕食を用意している間に眠りから覚めてしまった三男。
泣き出したと思いきや、すぐ静かになったので台所から急いで見に行くと、
三男が寝ている隣に長男が座り、静かにオーシャンドラムで遊んでいました。
オーシャンドラムは名前の通り、傾けて中の球を転がすと波に似た音がする楽器です。

5歳の頃、通っていた発達センターの音楽療法で子ども達に大人気だった楽器。音だけでなく小さな球の動きもおもしろくて飽きずに遊べます。
12月の地中海に喜び勇んで服のまま飛び込むほど海が好きな長男に、同じものをすぐ購入したものの、
発達センターでは離さなかったのに家では全然使ってくれない
という残念な結果に終わったものと思っていました。
本人が要求をうまく伝えられないので、他にもそれで失敗した買い物が多いです。しかし、
5年のタイムラグを経て遊んでくれている!
しかも10分おきに流しに行っていたトイレに行かずに過ごせている。
それだけでも充分嬉しかったのですが、更に嬉しいのは、そのサウンドで三男も落ち着いていることでした。
新生児がずっと静かだと結局心配でこまめに見に行ってしまうのですが、
夕食の支度ができるまでずっと機嫌良くしてくれていました。
本人が赤ちゃんをあやすつもりだったのかは判りませんが、
普段紐をひたすらクルクル巻いたり、
音の鳴るおもちゃを連打し続けたり、
はたから見ると不思議な遊びばかりの長男が、その道具本来の使い方で遊んでいるだけでなく、
「だれかと一緒に遊んでいる」(たぶんだけど)というのは、他人からしたら何でもない事でも、親としては大きな成長を感じました。
今考えると、赤ちゃんの頃全くと言っていいほど眠らなかった長男に比べて、
下の3人は本当によく寝てくれて「手がかからない赤ちゃん」と思っていましたが、
もしかして長男がいつも近くにいてくれたことによってよく眠れていたのかも…
なにしろ特別支援学校に進学する歳まで、「怒る」という感情のなかった(表現できなかった?)長男。
長女が赤ちゃんの頃怒ったのを見て「赤ちゃんって怒るの?!」と驚かされたほど、穏やかな性格なので、
メンタル面では悟りの境地に既に達しているのでは、と感じることもしばしばあります。
そんな兄のおかげで男3人でも穏やかなきょうだい達になりそうです。