言語認知が難しい長男と、ノンバーバルコミュニケーションができない長女

育児雑記

現在10歳の長男は自閉症で言語認知は検査で1歳児程度、発語はありません。

しかし周囲からはそうは見られません。私やアランの知り合いには彼が自閉症だといまだに気付いていない人もいます。

それは彼が状況把握の速さ、抜群の記憶力、そして生まれつきの人柄の良さで言語を使えないという大きなハンデを補っているからです。

それを痛感する時は度々ありますが、たとえばこの前

「それそこにあるとあれだからさ、ちょっとこっちにやって〜」

彼が言語認知がほぼないことをいい事に、0歳の三男を抱っこしながら長男のほうをろくに見もせず、指差しもせず、独り言のように言った時です。

彼は先程自分で床の真ん中に敷いてその上で寝転んでいたブランケットを部屋の隅に綺麗に敷き直したのです。

私が何かを自分にぼんやり言っているのをすぐに察し、行動してくれました。

3歳までは一生意思疎通は無理だとか、聴覚に問題があるなど言われてきた子です。

今や下の子達が脱ぎ散らかしたパジャマを即綺麗に畳んで洗濯かごへ入れてくれたり(畳む必要はないのですが素晴らしい性格なので敢えて何も言いません)、

外で次男が高い所に登ろうとすると支えてあげたり、

私が外出前に慌てていると「あぁ、もう時間がないんだな」と自分の身支度を急いで終わらせて下の子や私を手伝おうとしてくれたり、

先日はきゅうりを冷蔵庫から出すのを見た途端タッパと包丁を出し浅漬けを作ってくれました。

下手な大人(私)よりもよほど気の利くしっかり者に育ってくれています。

とはいえ相手の事はとてもよく理解しているのに自分の意思が伝えられないので、本人はとても苦労しているはず、私達がもっと学ぶ必要があります。

そして、ハンデがあるのはどうやら彼だけではないな、と最近気付いて気落ちしています。

長女は長男のようなノンバーバルコミュニケーション能力が欠如しているんです…。

しかもこれは完全に私のせい…長男が2歳の頃、目も合わずコミュニケーションが取れず何かおかしい、と感じ始めた時に生まれてきてくれた彼女は、驚くほど手がかからないのをいい事に長男にかかりきりだったのです。

今や長男のように「特別支援が必要」と認定されている子より大変で、小学校に入って2年生までは感染症対策を理由に不登校気味になりました。

よりによってとんでもなく理解のない先生が2年間担任だったのです…

長女は場面緘黙症かも、ADHDかも、そうでなくても近いところがあります。

何度言っても「じゃあどうやって喋らせればいいですか」の一点張り、いやそれはこっちが聞きたいよという…

それはともかく、長女はとにかく「言語」に縛られています。

たとえば朝「時間がないから早く支度して!」と言うとフリーズしてしまいます。

「トイレに行って」

「朝ご飯を食べて」

「着替えて」

「歯を磨いて」

「ハンカチをポケットに入れて」…

ずっと彼女を見守り、その都度今何をするか指示しないと動けません。頭では考えていても指示されないと動けないのです。

これは朝から大変です。次男3歳、三男0歳です。長男も完全に一人で身支度を済ませるのは難しい。

「お願いだから自分で考えて動いて!」

時間に追われそう言ってしまおうものならますます混乱してしまい動けません。

家で遊ぶ時も、棚の中身を全部出して床に並べる勢い。

「そんなに出しても使わないでしょ」

と言っても通じず、いざ「夜ご飯だから片付けて」と言うと混乱してますます物を出す始末。

「これをあの箱にしまって」と一つずつ指示しないと片付けられず、デイサービスから帰ってきた長男がそそくさ全部きっちり片付けてくれるのでした。

ランドセルの中身がプリントだらけで乱雑だったので、「これは何?!」と言ってしまった時も、

「これは一昨日の算数プリント。これは先週の国語のテスト。これは…」とひとつずつ説明してくれました…。

先程の「それそこにあるとあれだから」なんて絶対に通じません。

彼女には事細かに、的確に話をしないと本当に大変です。

彼女も記憶力はいいので、状況によって違う行動をしなければならない場合は慎重に物を言わなければなりません。

「あの時はこう言ってたのに、なんで今は違うのか」と混乱してしまったり、フリーズしてしまうんです。

ノンバーバルコミュニケーションができないと口調がきついので、ナイーブな次男は同じ内容の話でも長女に言われると泣いてしまったりもします。

イントネーションで察してくれる長男に対して、長女は言葉通りの意味しか理解できないので、冗談や皮肉も通じません(小学生に皮肉を言う機会はなかなかありませんが)。

行動神経科学博士のステファン・ポージェス氏のお話では、ADHDの子が多動だったりフリーズしてしまうのは防御反応なので、

必要以上に危険認知しないためにはリラックスするために音楽や団体スポーツが効果的とのこと。歌手には向いてなさそうだけどボーカルコーチしてあげるぶんには損はないよね、と考えていたところなのでいいタイミングでした。

ステファン・ポージェス 心身に変革をおこす「安全」と「絆」

ちょっと不思議ちゃんだな、と思ってはいましたが、しっかり者の次男の手のかからなさで気付いてしまった事が色々あります。

そう思うと他者と比較さえしなければ、障害なんてあまり気にはならないものですね。

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