Hola!旅好き4児の父、スペイン&フィリピンハーフ・トリリンガルのアラン(@sillypiffer)です。
子どもを連れていくには治安が不安…という印象が拭いきれないフィリピンですが、実はラグジュアリーステイを格安で楽しむにはもってこいの国。
5つ星ホテルに日本の半額以下で宿泊できるうえ、ホスピタリティが高く口コミもかなりの高評価。キッズフレンドリーな国民性なので家族連れは優遇されることも多いです。
ほぼ全てのショッピングモールの広場にピアノが置いてあって、通りがかりの人がすごい上手に弾いて去っいったり、と音楽に溢れているのも魅力。東京から5時間もかからず行けるのも子連れに大きなメリット。
この記事では実際にマニラで宿泊したラグジュアリーホテルや、フィリピンを楽しむためのポイントをご紹介します。
ホテル
シャングリラ マニラ
キッズクラブと大きなプールが魅力のエドサ・シャングリラ ・マニラ。
空港から車で20分とアクセス抜群、ホテルからの送迎も3千円程度で済むので頼んでおくと不便しません。
ナイトプールが最高にごきげん!
昼間もカラッとしているので過ごしやすいです。
小さいですが、フレンドリーなスタッフさんがいるキッズクラブもあって子ども達は1日暇しません。
誕生日ケーキを2つもいただきました。レインボーカラー、フィリピンっぽい。
アメニティはすごくハーバルな香りなので、敏感なお子さんには抵抗があるかもしれません。
1日中プールで遊びたい子どもたち。ペストリーでパンやおやつを購入して、プールサイドでいただくのもOKとのことでした。
パン・デ・サルはサンドウィッチ。お肉を煮込んだフィリピンの郷土料理、アドボがおすすめ。
ホールケーキも2千円前後。
大きなマカロンも140円です。
バナナブレッドだけは700円。
見ているだけで楽しいチョコレートも!フィリピンの人はアイスクリームとチョコレートが大好き。
ペニンシュラ マニラ
フォーブスのホテルランキングで毎年上位に入っているペニンシュラ ・マニラ。生演奏が常に行われているロビーは、まるでお城のようです。
周辺は野良猫だらけ。
ハウスキーピングが驚くほど優秀で、ターンダウン後子どもたちがお絵描きした紙や鉛筆まできっちり揃えておいてくれる徹底ぶり。おかげで物の位置が常に気になる自閉症の長男が穏やかに過ごせました。
ステーショナリーまで、ターンダウンで確認してくれるホテルはなかなかありません。
ホテルオリジナルのマガジンもおしゃれすぎる
アメニティはオスカデラレンタ。ボトルが可愛い。
ウェルカムフルーツと誕生日ケーキ。
さらにチョコレートボックスのプレゼントもいただきました。
プールはシャングリラよりは狭いですが、子ども用もありゆっくり過ごせます。
カクテルタイムにラウンジを利用しようとすると、子連れということで広いミーティングルームに案内していただきました。ありがとうございました!
カクテルタイムのお食事はもちろん、ティータイムのデザートや軽食も充実しています。
ペストリーは店内でもいただけるスペースがあります。
パンしか購入していないのですが、しっかりした箱に入れていただいてびっくりでした。
フィリピングルメ
ハロハロ
これが元祖ハロハロです!フィリピンが発祥なの、ご存知でしたか?
シェイブアイスの上にバナナやドラゴンフルーツなどのフルーツとプリン、どでかいアイスクリームが乗っています。このサイズでも800円くらい。
現地っ子は混ぜて食べますが、そのままでももちろん美味しいです。
ジョリビー
フィリピンでは他の国ほどマクドナルドを見かけません。
フィリピンを訪れた方は口を揃えて「フィリピンといえばジョリビー」というほど、ファストフードは謎の蜂キャラクターが浸透しています。
フィリピンに帰ると一回は食べたくなりますが、価格は安いものの一品の量は少なめ。ハンバーガーよりもフライドチキン「チキンジョイ」がポピュラーです。
ファミリーマートが強い
フィリピンのファミリーマートはコンビニというよりお弁当屋さんに近い感覚。
ご飯もスイーツも種類が豊富なので、日本のとはまた違って楽しい。
そういえばフィリピンではやたら甘いケチャップに遭遇することがありますが、なんとバナナを使ってる「バナナケチャップ」というのがあるんです。えっ…、と思うかもしれませんが、僕は好きですよ!
クチンタ
これ、何でしょうか!
餅米と米粉、ブラウンシュガーでできたモチモチの「クチンタ」というほんのりした甘さのお菓子です。ココナッツをまぶしていただきます。
私と長男は大好きなのですが、嫁と長女は食感が苦手。好みの別れるお菓子です。
ウベ
フィリピンに行くとなんだかスイーツがやたらパープルですが、ウベとは現地でポピュラーな紫芋のことです。
見た目はちょっと…とっつきにくいかも知れませんが、美味しいですよ!
イントラムロス歴史地区
スペイン統治時代の歴史的建造物が残る地区。
フィリピンはかつてスペインの植民地だったため、公用語のタガログ語や料理にもスペイン語の名残りがあります。
マニラ大聖堂をはじめ美しい建築物が続きますが、子連れは特にすごい頻度で馬車「カレッサ」を押し売りされるのが難点。だいたいぼったくられるので、ドヤ顔で爽やかに断りましょう。
カレッサに乗りたい場合は、やたら呼び込みせず静かに佇んでいる人を見つけましょう。料金は2,000円が相場です。
カレッサが入れないエリアはゆっくり散策できるので、狭い道が子連れにはベストかも。
他の地域とは全く異なる雰囲気にこども達も奥深い眼差しを向けてくれました。
お子さんが高学年なら「Bambike エコツアーズ イントラムロス」のバンブーバイクレンタルもおすすめ。竹でできたサステナブルな自転車は、職人さんの手作りなので制作に1台4ヶ月ほどかかるとのこと!1時間270円で借りられます。手間に対して安すぎやしないかい…
これも道で声をかけてくる人がいますが、本物の店舗のスタッフさんはしっかりしていますし、オンラインで事前予約できるので安心です。
アイスクリーム付きのガイドツアーも。スペイン統治時代の歴史を学ぶことができ、より思い出深い旅になります。
ゲームセンター
1回30円ほどで利用できるので、日本やヨーロッパではごめん…と断る我が家でも、フィリピンでは好きなだけ乗っていいぞ!と言えます。
サンデーマーケット
日曜日は色々な場所でマーケットが開かれています。タガログ語でないとボラれる可能性があるのと嫁だけはお腹を壊していたのでご注意を。常温なので。
お米のスイーツ。これもウベ味
スーパーマーケット
マヨネーズ6キロとか日本人から見ると謎の商品も多いですが、意外とヨーロッパの製品も多いです。逆にフィリピン人はアメリカかぶれな部分があるので、アメリカ製品は日本より高め。
日本では高額な魚がとても安かったりするので、アパートタイプのホテルで自炊するのも楽しいです。
知ってるともっと楽しい、フィリピンの国民生
最後に、幼少期住んでいて感じたフィリピンあるあるを紹介します。
歌と音楽に溢れている
フィリピン人は歌が大好き、男性も声が高めの人が多く、ホイットニーヒューストン、マライアキャリー、セリーヌディオンは神化しています。
電化製品売り場はカラオケマイクのコーナーが必ずあって、店員さんが宣伝なのか休憩なのか定かではありませんがよく歌っています(普通にうまい)。
ショッピングモールにはストリートピアノが置いてあるし、生演奏用ステージもあって平日でもバイオリン弾いてたり、歌っていたり。
どこでも歌う国民性なので、カラオケボックスの需要は逆にありません。常に音楽に触れているので、本当にうまい人が多いです。
お店でかかっている曲をレジに並んでる人達で歌ったりとか、おもちゃ屋さんなどのファミリー向けの施設では店員さんのフラッシュモブっぽいショーが始まったり。
洋楽を何曲か覚えておけば、英語を話せなくてもコミュニケーションを取れる可能性大。
かく言う私も歌の大会で何度も優勝していますが、「歌のうまい子どもに育ってほしいなら定期的にフィリピンに行けばいい」と言えるほどです。
家族愛が半端ない
私自身も日本だと「仲良し家族ですね」と初めて入ったお店で言われたりしますし、「家族サービス」という言葉が存在する意味がわからないほどですが、フィリピンの人は家族愛が日本人より強いな、と感じます。
特に兄弟愛が強く、家庭を持ってからも集まる事が多いので、12人兄弟の義父はとんでもない人数の集まりがあったりします。
恋人や友人より家族優先。いいんだか良くないんだかよくわからない時もありますが、暖かい気候と同じく家庭もあったかいです。
そのため子ども好きな人が多く、単身で行くより子連れのほうがぼったくり等にもあわない率が高いです。
器用なので料理上手
私バリ島が大好きなのですが、唯一困るのが食事のバリエーションの少なさ。ミーゴレン、ナシゴレン、パスタ、ピザ、パスタ、ピザ…
アジアのリゾート旅、子連れだと特に難点なのが食事。タイは辛いし…
そんな中フィリピン料理は割と日本人の舌にも合うものが多く、もし苦手だとしても中華料理に関してはファストフード店もあるくらいで、ドキドキせずに入れるお店が多いです。
適応力が抜群に高く、世界のどの国でも生きていけるフィリピン人(笑)。海外の料理にも抵抗がないのか、レストランのメニューの種類も豊富。
特に魚介が美味しいので、アパートホテルに滞在してお魚屋さんに行くのも楽しいですよ。パンも柔らか系で日本人好みなので、小さなお子様でも安心です。
ボディラインは隠さない
現地に少しでも馴染みたい方は、是非ピッタピタのTシャツとタイトなジーンズでお越しください。
なぜならフィリピンの人は老若男女問わずTシャツ&ジーンズが大好き。どんなに大柄でも体型は隠しません。
私の小学校もクラス30人中29人は年中この格好でした。私以外みんなパツパツスタイル。
写真を撮る時
是非現地で見つけてください。フィリピンの人は写真を撮る時のポーズが決まっています。
①横を向く
②上半身だけ前へひねる
③カメラ側のつま先を少し立てる
④腰や太ももに手を当てる
⑤ドヤ顔
やはりボディラインを最大限に強調したい民族。
国内でもこのポーズを見かけたら、「フィリピンの人だ!」と確信してOKです。
フィリピンタイムにご注意
日本人は特に気を付けるべきフィリピンタイム。
現地の人と約束をした時、「10分遅れる」と言われたら待ち合わせ場所で待つのは速攻やめてホテルへ戻るかお店に入りましょう。
なぜならば現地人にとっては「10分遅れる」=「少なくとも2時間は遅れる、あるいはドタキャン」です。
他の国でもあるあるだとは思いますが、フィリピンは特に時間とお金にルーズ。少し知り合っただけで「お金貸して(返す気ない)」と言ってくる人も多いです。いずれも悪意なしなのが怖い。
うん、日本人って素晴らしい。
太っているほうが裕福?
これは本当に残念なカルチャーなのですが、フィリピンは子どもが太っているほどお金持ち!という風習が残っており、我が家はホテルのプールなどで白い目で見られることもしばしば。
こちらからすれば不健康そのものですが、ふくよかすぎる子どもがとても多いのはそのせいです。
骨格的に日本人はフィリピン人よりそもそも細いので、見下されがち。そんなのほっとけばいいのですが、そういう方達も多いので心にとめておきましょう。
アメリカかぶれ
アメリカかぶれですねー。フィリピンの人は…。そのくせ英語に変な訛りがあります。
物価の安いフィリピンですが、アメリカ製品は高くても売れるため、日本で購入するより高価です。
逆にヨーロッパかぶれの我が家からすると、ヨーロッパ製品は比較的安いので嬉しいところ。
美白の認知がズレている
フィリピンは美白が大好きな女性が多く、日本の美白コスメをプレゼントしようものなら狂喜乱舞します。
ただし彼女達は決して日除けはしません。
「ほら、これ!こんなに白くなるんだから本当オススメよ!」
と色々勧める彼女達ですが、いや待てどう見ても黒いぞ、肌色に合ってない白いファンデーション塗ってるだけだぞ、という感じです。
そんなフィリピン女子達のやり取りを側から見てると面白いですよ。
みんな塗ってる…
すれ違う人の香水やシャンプーの香りを嗅ぎ分けられるほど匂いフェチの私ですが、フィリピンに行くと驚くほどみんな同じ香り。
その正体は日本ではあまり馴染みのないジョンソン・ベビーコロン。
制汗剤代わりなのか日焼け止め代わりなのか香りが単純に好きなのか謎ですが、みんなこれを全身にパチパチ塗っています。
おわりに
英語が通じ、どこでもみんな歌ってるのが魅力で、ハマる人はハマるフィリピン。
ご飯もちゃんと選べば美味しいし、ラグジュアリーホテルに手が届くのも良い。
ただ、ローカルを1人で歩くのはかなりドキドキです。中心地以外は短い距離でもGrabを利用しましょう。
南国なので年中暑く適度に適当な人が多いですが、基本的に陽気で子どもに優しいフィリピン。国民性とツッコミ所を把握していれば旅がますます面白くなること間違いなし!是非一度訪れてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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