今日もお疲れ様です。
半年おきの海外旅のために生活費を切り詰めている4児の母もざ(@ikuko_moza)です。
JALやANA以外の航空会社を利用する際、「どちらのマイルを貯めますか?」と訊かれて戸惑ってしまったことはありませんか?
飛行機にいざ搭乗してみるとコードシェア便だった、なんてことも海外渡航ではよくあります。
現在、世界各国の多くの航空会社は3つの大きなグループのいずれかに加盟しており、この提携グループを「アライアンス(航空連合)」と言います。
加盟している航空会社を把握してマイルをうまく使えば、お得に搭乗することも可能なので、一緒に詳しく見ていきましょう。
アライアンスのメリット
提携航空会社間では、複数の航空会社が1機を共同で運行する「コードシェア便」や空港ラウンジの共有などが行われています。
利用者にとっての主なメリットは次の3つ。
- マイルの相互利用が可能
- 自動ステータスマッチ
- 乗り継ぎ手続きがスムーズ
マイルの相互利用
同じアライアンスの航空会社のマイレージプログラムは相互利用が可能。
例えばカタール航空を利用すると同アライアンスのJALマイルが貯められますし、貯まったJALマイルを使ってカタール航空に乗る事もできます。
同じ渡航先でも航空会社によって必要マイル数が違う事もあるので、アライアンスを把握しておくとお得にマイルを利用できる機会が増えます。
同じマイル数で複数都市に渡航できることも。
自動ステータスマッチ
各航空会社の利用で得られるステータス。いずれかのステータスを保持した場合、加盟しているアライアンスの同等ランクのステータスを自動的に持つ事ができます。
たとえばJALのステータスを持つ事ができた時点で、加盟しているワンワールドのステータスも自動的に付与されます。
乗り継ぎ手続きの簡略化
別の航空会社への乗り継ぎの際、同じアライアンス間であれば入国審査や保安検査の優先レーンを利用できます。
預け荷物も、乗り継ぎの際預け直す必要がなくスムーズです。
航空会社の3大アライアンス
航空会社の3大アライアンスはこの3つ。
- ワンワールド
- スターアライアンス
- スカイチーム
それぞれ加盟している航空会社は以下の通りです。
ワンワールド
ワンワールドに加盟している航空会社は2023年現在13社。JALが加盟しています。
- アメリカンエアラインズ(アメリカ)
- アラスカエアラインズ(アメリカ)
- イベリア航空(スペイン)
- カタールエアウェイズ(カタール)
- カンタス航空(オーストラリア)
- キャセイパシフィック(香港)
- スリランカエアラインズ(スリランカ)
- 日本航空(JAL)
- フィジーエアウェイズ
- フィンエアー(フィンランド)
- ブリティッシュエアウェイズ(イギリス)
- マレーシアエアラインズ(マレーシア)
- ロイヤルエア(モロッコ)
- ロイヤルエア・ヨルダン(ヨルダン)
スターアライアンス
スターアライアンスに加盟している航空会社は最多数の26社。ANAが加盟しています。
- アシアナエアラインズ(韓国)
- アビアンカ航空(コロンビア)
- エア・インディア(インド)
- エア・カナダ(カナダ)
- エア・チャイナ(中国)
- エア・ニュージーランド(ニュージーランド)
- ANA
- エーゲ航空(ギリシャ)
- エジプトエアー(エジプト)
- エチオピア航空(エチオピア)
- エバーエア(台湾)
- LOTポーランドエアラインズ(ポーランド)
- オーストリア航空(オーストリア)
- クロアチアエアラインズ(クロアチア)
- コパエアラインズ(パナマ)
- シンガポールエアラインズ(シンガポール)
- シンセンエアラインズ(中国)
- スイスインターナショナルエアラインズ(スイス)
- ターキッシュエアラインズ(トルコ)
- タイ国際航空(タイ)
- TAPエアポルトガル(ポルトガル)
- ブリュッセルエアラインズ(ベルギー)
- 南アフリカエアラインズ(南アフリカ)
- ルフトハンザ航空(ドイツ)
- ユナイテッド航空(アメリカ)
スカイチーム
現在日本の航空会社は加盟していません。13社が加盟。
- ITAエアウェイズ(イタリア)
- アエロフロート・ロシア航空(ロシア)
- アエロメヒコ航空(メキシコ)
- 厦門航空(中国)
- エールフランス(フランス)
- ガルーダ・インドネシア(インドネシア)
- KLMオランダ航空
- 上海エアラインズ(中国)
- SAS(スカンジナビア航空・スウェーデン)
- 大韓航空(韓国)
- チャイナエアラインズ(中国)
- 中国東方航空(中国)
- デルタ航空(アメリカ)
- ベトナムエアラインズ
アライアンスのステータス
1つの航空会社を頻繁に利用することで得られるステータス。アライアンスのステータスは、いずれかの航空会社のステータスを保有すると自動で付与されます。
ワンワールド
ワンワールドのステータスはエメラルド・サファイア・ルビーの3段階。
優先チェックインカウンターが利用できるほか、サファイア以上で空港ラウンジを無料で利用できるようになります。
ルビー | サファイア | エメラルド | |
---|---|---|---|
ビジネスクラスチェックインカウンター | ○ | ○ | ○ |
ファーストクラスチェックインカウンター | ー | ー | ○ |
予約時優先キャンセル待ち | ○ | ○ | ○ |
空港優先空席待ち | ○ | ○ | ○ |
優先搭乗 | ー | ○ | ○ |
ビジネスクラスラウンジ | ー | ○ | ○ |
ファーストクラスラウンジ | ー | ー | ○ |
プライオリティバゲッジ | ー | ○ | ○ |
手荷物許容量優待 | ー | +1個23kg または+15kg | +1個 または+20kg |
ファストセキュリティレーン | ー | ー | ○ |
優先チェックインカウンター
預け荷物がある場合、モバイルチェックインをしても結局寄ることになるチェックインカウンター。
ワンワールドステータスを持っていればルビーステータスでもビジネスクラス専用のカウンターを利用できるので、並ぶ時間を大幅に削減できます。
JAL便であれば、JALグローバルクラブカウンターも利用可能です。
空港専用ラウンジ
サファイア以上のステータスを持っていると、空港内の航空会社ラウンジを無料で利用できます。
飲み物や軽食はもちろん、ホットミールやシャワーブースのあるラウンジも。利用できればその後のフライトをより快適に過ごせます。
プライオリティバゲッジ
搭乗後、預け荷物が優先的にターンテーブルに出てくるため、待ち時間がほぼありません。今か今かと待ち構える必要がないので消耗せずに済みます。
手荷物許容量優待
許容量は航空会社によって異なるため搭乗前に確認しましょう。
サファイア会員は個数制の場合通常の1個に加えて23kgまでの荷物をもう1個、重量制の場合通常の重量プラス15kg。
エメラルド会員は個数制の場合通常の1個に加えてもう1個、重量制の場合通常の重量プラス20kgです。
ファストセキュリティレーン
荷物の中身をチェックする保安検査。これもステータスを持っていると専用レーンを利用できるので、並ばずスムーズに進むことができます。
スターアライアンス
スターアライアンスのステータスはシルバーとゴールドの2段階で、シルバーの特典は空席待ち優先のみ。シルバーは気持ち程度の内容で、ゴールド一択と言えるとてもシンプルなランク分けです。
ゴールドの特典は、
- 優先チェックインカウンター
- ビジネスラウンジ利用無料
- 優先搭乗
- 手荷物許容量優待(+20kgまたは+1個)
- 優先手荷物受け取り
- ゴールドトラック(保安検査優先レーン)
と、ワンワールドのエメラルドと同じ内容です。
ステータスを持つには
日本に住んでいればもちろんJALかANAのステータスを持つのが1番の近道。
ステータスなんて…と思ってしまうかもしれませんが、実は日本は他の国に比べると、永年保持できる条件がかなり優しいです。
ここでは最もステータスを保持しやすい条件を紹介します。
ワンワールドのサファイアステータス
ワンワールドの場合、「JALグローバルクラブ(JGC)」に入会・継続すれば本来1年で振り出しに戻ってしまうサファイアステータスが一生涯保持できてしまいます。
しかもJGCは配偶者や子どもも家族会員になれる手厚さ。
もちろんJGCへの入会には条件がありますが、一度取得できればずっと継続可能なのは他社よりも圧倒的にハードルが低いです。
JGCに入会するには、1月から12月の1年間の間に、
- JALのマイレージ「FLY ONポイント」を50,000ポイント以上貯める(そのうち25,000ポイントはJAL便で貯めること)
- 50回以上の搭乗実績を積む(そのうち25回はJAL便、搭乗によるマイレージが15,000以上入っていること)
のいずれかを達成すると1年間保持することができる「JALマイレージプログラムのサファイア以上の会員」になったうえで、JALグローバルクラブのクレジットカードを申し込む必要があります。
簡単な条件ではありませんが、本来毎年こなさなければないタスクが1生に1回で済む事を考えれば、充分達成する価値はあります。
あらかじめ通常のJALクレジットカードを作っておくと、グローバルカードへ切り替える事ができマイルも貯まりやすいのでおすすめです。
スターアライアンスのゴールドステータス
スターアライアンスもワンワールドの場合のJGCと同様に、「ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)」の入会・継続で一生涯ゴールドステータスを保持することができます。
SFCに入会するには、ANAのプラチナ以上の会員になったうえで申し込みする必要があります。
ANAでは搭乗の際マイルとは別に、実績として「プレミアムポイント」が蓄積されます。
このプレミアムポイントを、プラチナ会員は50,000ポイント以上貯める(そのうち25,000ポイントはANAで)ことが条件です。
おわりに
知らずにバラバラでマイルを貯めたりすると損してしまう航空会社のアライアンス。
うまく利用してお得に旅を楽しみましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!