Hola!4児の父・スペイン&フィリピンハーフでトリリンガルのアラン(@sillypiffer)です。
KLセントラルまで列車で1本、バンサー地区に堂々とそびえるアリラ・バンサー・クアラルンプール。
ホテルブランドを考えるとちょっとラグジュアリー感に欠ける接客でしたが、施設自体はとても快適で価格帯だけ見れば全く文句なし。
市内観光に疲れてゆっくりホテルで休みたい…なんて時に最適なホテルです!
予約前の会員登録を忘れずに!
「ワールドオブハイアット」の会員になると、系列ホテル利用で宿泊に利用できるポイントが貯まる他、さまざまな特典を受けられます。
完全無料なので、宿泊の際は予約前に会員登録を済ませておきましょう。
アリラ・バンサークアラルンプールでは、13時前のアーリーチェックイン・15時までのレイトチェックアウトの他、ウェルカムフルーツをいただきました。
添い寝条件&キッズアメニティ
基本の添い寝はベッド1台につき1名まで。お子さんの年齢によっては融通が効く場合も多いので、予約前にメールで問い合わせてみましょう。
\問い合わせ方法は2項で解説/
我が家は当時こども4人(12,10,5,2歳)だったので2部屋の予約が必要でした。
コネクティングルームはないものの、客室もベッドもとても広く1部屋で過ごせてしまうため大家族でもさほど不便はしません。
キッズアメニティはありませんが、シャンプー類は無添加で2歳児やアトピー肌の子も問題なく使用できました。
プールは水着の下にスイミングパンツを履いていれば赤ちゃんも入水できます。オムツ用のゴミ箱などはないので、赤ちゃん連れのご家庭はゴミ袋を忘れずに。
残念ながら子連れで手こずったのが、1室2名分の朝食付きプランで2部屋予約したのにも関わらず「お子さんの分は別料金です」と断固譲らなかったフロントスタッフ(本来大人4名分付き、6歳未満は無料)。
後ほどマネージャーを探して直接伺ったところ、追加料金はないとのことで請求もされませんでした。話が通じないと思ったら泣き寝入りせず上の方に相談しましょう。
子ども向けテレビチャンネルはニコロデオン。
客室
アリラ・バンサー・クアラルンプールの客室カテゴリーは以下の通り。
ホテルブランドや客室のキャパを考えると驚くほど低価格の料金。宿泊時はagodaで朝食付きプランを1部屋¥19,000で予約しました。
客室 | 広さ | 価格帯(2024) |
---|---|---|
スタジオ | 38平米 | ¥15,000〜 |
デラックス | 46平米 | ¥19,000〜 |
プレミア | 55平米 | ¥27,000〜 |
ジュニア スイート | 59平米 | ¥31,000〜 |
バンサー スイート | 95平米 | ¥62,000〜 |
スタジオ(2ツイン)
シングルベッドという予約サイトの表記を良い意味で裏切る、大きなベッドとソファベッドのスタジオルーム。6人家族でも2部屋使えないよ…と持て余してしまうくらい、子ども2名が余裕で添い寝できるサイズのベッドです。
包み込んでくれる枕とマットレスがとにかく天国すぎて、寝転んだが最後一瞬で眠りの世界へ入ってしまいます。ここでの寝心地が良すぎてこの後のホテルで一睡もできなかったほど
高層階を満喫できる窓側のソファベッドも大きい!キングの客室はこのベッドがソファの状態ですね。
シャワーブースを囲むような作りの水回り。スタジオルームでも広いパウダースペースがあります。ちょっと暗めで、雰囲気はすごく良いけど化粧はしづらいのかな?お洒落には我慢がつきもの
お子さんの踏み台にちょうど良い具合の安定した椅子もあります。
ヘアドライヤーはパウダースペースの棚に置いてあります。壊れやすい家電だからか、各客室で違うメーカーのものでした。備品は丁寧に使いましょう
ハウスキーパー泣かせであろう造りのシンク。実用性よりお洒落最優先、だいぶかわいい!
幅が広く浅いので、意外とキッズフレンドリーな作り。ただし水跳ねに注意
アメニティはボディローション・バーソープ・歯ブラシ・バニティキット・シャワーキャップ・コームと充実。作りもしっかりしています。剃刀が常設してあるホテル、クアラルンプールでは多くないので嬉しい
うがい用にお水を置いてくれています。東南アジアでは小さいお子さんは特に水道水でのうがいは避けましょう。
広々としたシャワーブースにはレインシャワーも。バスタブはありませんがこの広さなら子連れでも充分!
シャワーはドイツ発ブランドのグローエ。水圧・水温は片方の部屋のみ安定しなかったので、当たり外れがあるのかも。
シャンプー類はハーバルで後を引かない香り。他のアリラでも無添加のオリジナルシャンプーを設置している所が多いので2歳児も使ってみたところ、全く問題ありませんでした。成分表記されていないので、心配な方はご持参を。
シンプルなお手洗いは、フラッシュボタンが幼児だと押しにくいので補助がいるかも。
ツルツルで速乾性のある素材のバスローブは、シンク向かいのハンガーとクローゼットに1着ずつ設置されています。
ベッドルームとバスルームを隔てる扉の裏にはこっそり全身鏡が隠れているので、夜中にびっくりしないように
ゴールドなのに全くうるさくないミニバー。コンプリメンツウォーターは追加も無料です。
食器はCameo Chinaのマグとタイ発のオーシャン・テーブルウェア。意外とあんまりこだわってない?
マレーシアコーヒー「コピ」を客室で楽しめるドリップパックは、マラッカの老舗メーカー「Aik Cheong」のKopi O。2種類ありますがデカフェはありません。紅茶もマレーシア発のBOH。これも「テータリック」だったら完璧だったな
空なのが安心の冷蔵庫とケトル・アイスペール
ケトルはホテル御用達のJVD。
ミニバーの隣には大きなSHARPのテレビ。ソファはテレビ下にあるとなんとなく座れない
クローゼット内もすっきりしていて荷物を置きやすい造りです。客室内にキャリーケースを置くスペースがないのだけ少し難点。
ヘルスメーターもJVD
メッシュ素材のランドリーバッグは2枚。
カーブが可愛い窓際のデスク。スタンドの灯りは控えめですが、客室の照明がしっかりカバー
USBポートがあり無駄な物も置いていないので仕事しやすい!と思いきや、客室のWi-Fiが驚くほどスロー…
鉛筆はここに2本と、ベッドサイドに1本。裏面のホテルモチーフがさりげないメモパッド、かわいい!
ベッドサイドテーブルには、アラームの代わりにアクセサリーケースが置いてあります。スマホで事足りるからなのか、時間を気にせず休んで欲しいというスタンスなのか。
そして客室に入ってすぐのハンガーに設置されている可愛いらしいバッグは、プールなどに持参する用ではなく
旅先で不要になった品物を入れておくと、慈善団体に寄付してくれるgiving bagです。アリラの他にもフォーシーズンズ、シックスセンシズホテルなどがこの取り組みに参加しています。
そして39階の客室からの眺めはこんな感じ。周りは住宅街や墓地なので、景色を楽しむというよりは地上から離れてる感に浸る感じ。
レストラン
Botanica+Co(朝食会場)
朝食会場はG階(日本だと1階)に位置するオールデイダイニングBotanica+Co。割とコンパクトな会場ですが、席同士の間隔が充分あるのでゆっくりお食事を楽しめます。
ソファ席もあり、ベビーチェアもお借りできるのでファミリーも安心です。キッズカトラリーは持参しましょう。
そしてこのホテルでぶっちぎりのホスピタリティを持つレストランマネージャーさんのお陰で楽しすぎる時間を過ごせました。とにかくキラキラオーラ全開なので、女性は心を鷲掴みにされることでしょう。
カフェブースではケーキがRM13(約¥440)から販売されています。
朝食
主な内容はマレーシア・中華・インド料理。お子さんでもいただきやすい肉まんはビッグサイズ!
ヌードルステーションにはラーメンとラクサ。好きな具材を選べるセルフスタイルですが、もちろんスタッフさんにお願いすることもできます。
エッグステーションはやっぱりよく焼き。エッグベネディクトはないそうで、オムレツ・スクランブルエッグはトッピングを選べます。
ほうれん草のグラタンや春巻きなど。マレーシアでは思いがけず辛いものが多いので、先に試食してからお子さんにあげると安心です。
宿泊時の「シェフのおすすめブース」にはパリパリのロティ&カレー、スパイシーな焼きそばがありました。魚介の出汁が効いたカレーが美味しすぎてハマります。
ワッフルも大きめ。お子さんに人気のメニューは大きくしてるのかな?デザートにはプディングも。
辛いお料理が多い代わりに、クロワッサン・デニッシュ・マフィンなどベーカリーはお子さんがいただきやすいものが多いです。
ガーデンのような華やかさの前菜ブース。スモークサーモンやクリームチーズも。
新鮮なお野菜をカットできるサラダブース。
スイカやメロンなどのフルーツ、オーツもあります。
ラテアートも。何の絵なのかよく分からないけど一生懸命淹れてくれただけでとっても嬉しくなりますね。
ジュースはマンゴー・アップルの他に日替わりの搾りたてが隅っこにひっそりあるので是非。温かいテータリックもあります。
その他の紅茶類はハニー&サンズのアールグレイ・イングリッシュブレックファスト・ペパーミント、そして煎茶。
前泊が中華街だったというのもあるかもしれませんが、お料理の味自体は正直他の5つ星ホテルと比べてしまうとちょっと物足りないものも。
それでも会場の雰囲気やマネージャーのチャーミングさで空間自体はすごーく居心地がよく、気付けば2時間経っていました。宿泊料金だけ考えれば充分な内容です。
フリーラウンジ
各客室階のエレベーター前に設置されたラウンジスペースが特徴のアリラ・バンサー。宿泊者はいつでも自由に利用できます。客室に比べるとWi-Fi速度が多少速いです。
コーヒーマシンの他、アイスティーやBOHの紅茶が設置されています。カップ・グラス類が空だったり散らかっている事もあったので、気になる方は客室のものを持参すると良いのかも。
コーヒーを飲めないこどもへの配慮を感じるスナック菓子。紙袋に入れて客室まで持っていけます。
プール・ジム
プール
ロビー奥の階段下に構えるプールは、開放感がありWi-Fiも客室より良好なので雰囲気も居心地もばっちり。大きなロッカーのある更衣室と、レインシャワー付きのシャワールームも完備で安心。
周辺を一望でき、奥のチェアではムルデカタワーを眺めながら寛げます。
深さは1.2m。キッズプールはありませんが手前の浅いエリアが広めなので、軽く水遊びしているお子さんが多かったです。
乾季でも意外とそこまで暑くないクアラルンプール。プールはだいぶ冷たいうえ風通りが良いので、大人は覚悟して挑みましょう。
プールサイドでリラックスするのに最高の空間。寛いでいる人ばかりだろうと思いきや、他の市内のホテルより泳いでいる方が多くてびっくり。さすがマレーシア、気合いが違う
本来雰囲気抜群であろうプールバーは宿泊当時(2024.11)終日営業しておらず、カウンターの電話でオーダーするとレストランから持ってきてくれるという事でした。
チェックアウト(12時)前の時間帯だけやたら賑わっていたので、ゆっくり過ごしたい方はそれ以外の時間がおすすめ。プールバーが営業していないため、夜も貸切状態でした。
ジム
コンパクトですが一通りの器具が揃っています。せっかくの高層階なので、もうちょっと視界が開けてたら最高かも。24時間利用できます。
ロビー
41階に位置するロビー。エレベーターはG階からロビーまで一気に上がるものと、ロビーから客室階への移動用、駐車場用で別れています。
街を一望できるゆったりとしたソファ席が並んでいるのでファミリーでも安心です。
ウェルカムドリンクはピーチフレーバーのルイボスティーっぽい香り。南国あるあるでとても甘さが強いです。
ロビーのラグジュアリーな雰囲気に合わず、フロントはスタッフ同士があまり仲良しではないのか重たい空気が漂っておりちょっと残念。
アクセス
空港から
ホテルのある建物は、KLセントラルからLRT Klana Jaya線で1駅のBangsar駅に直結しています。
空港からKLセントラルまでの特急列車KLIAエクスプレスは、チケットのオンライン購入も可能です。
\KLIAについてはこちらで解説/
交通機関が整っているクアラルンプールですが、大きな荷物&子連れの方はドアtoドアで済むタクシーアプリGrabを利用するのがベスト。
日本の配車アプリと同様に、アプリ内で降車地指定・支払いが完結するので安心です。SMS受信が必要なので、会員登録は日本にいる間に済ませましょう。
クアラルンプール国際空港で乗車するのは1階の車寄せですが、空港1階のWi-Fiは弱くほぼ繋がりません。SIMなどを利用しない場合は2階のエレベーター付近で配車して、車が近くまで来たら降りるとスムーズ。
深夜到着などでその場で配車できるか不安な場合は、事前に日本語予約・決済できる空港→市内の貸切送迎チャーターも便利で安心。
電車の場合、バンサー駅の改札を出たら左の通路へ。ちなみに右手にはロティボーイなどのカフェが並んでいます。
道なりに進みます。
突き当たりに来たら右手、線路上の通路へ。看板があるので迷いません。
突き当たりにセキュリティガードがいる扉が駐車場の入り口です。
駐車場に入ったらすぐ、この中にエレベーターがあります。
ゴールドのエレベーターでG階へ行き、ロビー行きのエレベーターに乗り継ぎます。お疲れ様でした!
おわりに
非日常的なゆったりとした時間を過ごせるアリラ ・バンサー・クアラルンプール。
寝そべった瞬間入眠できるほど心地良くて広々としたベッドのある客室は、心身共にリラックスするのにもってこいです。
フロントスタッフのモチベーションの低ささえ割り切れば、充分価格相応の滞在を満喫できました。なにしろ1万円台で泊まれるアリラなんて滅多にない!
最後までご覧いただきありがとうございました!