
Hola!旅好き4児の父アラン(@sillypiffer)です。
みなさんはマルタ共和国、ご存知でしょうか?イタリアのちょっと下、地中海のおへそとも呼ばれるこの国は、物価が安く英語も通じるのでオススメの旅行先です。
元イギリス領でイタリアから船で行き来できるので、紳士と地中海の陽気さがちょうど良く混ざっていて国民性も好きなので、老後は移住したいくらいです!
フライト
今回マルタまでは成田からエミレーツ航空でドバイまで、ドバイからはキプロスに一時間ほど止まる経由便で行きました。丸一日かかります。しかし子供達はそこまでいい子じゃなくてもいいよ!!と思ってしまうくらいエンジョイしていてくれました。

バルセロナへお邪魔した時もそうでしたが、ドバイ→ヨーロッパ間は本当に楽しい。子供がたぶんファーストクラスの大人よりもVIP扱いです。

乗るとすぐに大量の子供用アメニティの嵐…おもちゃ、絵本、ぬいぐるみ、ブランケット、お絵かきセット…記念写真撮ってフォトフレームに入れてくださったり。機内食も大人より先に配ってくださいます。周りからチラチラ見られるほど大人のより充実しているし…


ヨーロッパではCAさん達が「自分のまま」接客してくださるから、楽しくてあったかい。

特に行きでは経由地のキプロスでほとんど乗客が降りてしまい、マルタまではまるで貸切状態だったため、僕はCAさんと世間話、子ども達も遊んでもらっていました。


丸一日のフライトでも子ども達は全くグズらずに済みました!

現地の交通事情

現地は鉄道は通っていないので、移動は車か舟。国営バスが地元の方にとっても旅行者にとっても大切な足です。1週間のフリーパスが売っているので、使いまくりました。乗りまくりましたが、飽きませんでした。マルタのあたたかな国民性が凝縮されているからです。

マルタの街々は、街全体が世界遺産になっているほど、昔のままの姿です。

なので道路はボコボコです。時刻表通りにはあまり来ません。始発駅でドライバーさん同士でつい長話してしまったりするからです。でも一応時刻表通りに終点に着かなきゃ!と焦るのか、すごく飛ばします。飛ばしすぎて待ってる人がいても駅過ぎちゃったりします。だいぶ過ぎてから急停車します。待ってた人はそこまでダッシュします。

さらにドライバーさん、途中で急にトイレ行っちゃったりもします。途中で急に降りてエンストしてる車を一緒に押してあげたりもします。
そんな感じなので、元気な成人男性でも必死でつかまりながらでないと車内を移動できません。日本のノリでいると確実にコケます。とてもエキサイティングです。
でもだからこそ地元の方々はお年寄りや子連れに物凄く優しいです。どんなにギュウギュウでも席を譲っていただきました。すみません。運転手さんが座ってる若いお客さんの前まで行って直接「ごめんおばあちゃんを座らして」みたいなのもありました。後ろから来たバスが普通に衝突してごめん降りてーみたいな時もありました。表示されているバス停で大勢がずっと待っていても、えーっとここ行きはあっちねーみたいな時もありました。色々ハプニングがありますが、乗客は何のアナウンスもなくても笑いながらスムーズに移動します。

そして車内はいつも賑やかです。隣のおじちゃんが現地の言葉で話しかけてきます。通じてないと気付いても話し続けます。外人さんのベビーカーはデカイです。誰も邪魔だなんて言いません。みんなで乗り降りを手伝っていました。長女がレリゴーの同じフレーズを延々とリピートして歌っていると笑い声があちこちから飛んできます。若いイケメンがすれ違いざまに長男の頭をぐりぐり撫でていきます。日本のバスは…子連れだと乗る時いつもそこそこ覚悟が要ります。便利になりすぎるとヒトって身も心も動かなくなるのかな…とヨーロッパのお年寄りは見た目も中身も若いです。

猫の島
ギリシャのアテネでは野良犬を見つけるといったん保護して予防接種や避妊、病気の治療などをして、飼い主が見つからなければまた街に放すそうです。
マルタでも猫のほうが人間より多いとか…猫の像もたくさんありました。野良犬も結構いて、すぐお腹を見せてくるほど人懐こくお利口さんで、強面のおじさまやイケイケのお姉さんも笑顔で撫でていったり、ご飯をあげたり。

カフェの席に堂々と猫が座っていて、長女が近づくと、隣の席の老夫婦が「そいつは引っ掻くから触っちゃダメよ」と教えてくれて、お互い常連さんなんだなとほっこり。
公園のベンチですごい数の猫にまみれて昼寝してるカップルがいたり住宅街のあちこちに手作り感満載の野良猫用ハウスがあったり犬猫を街で飼ってる感じでした。動物苦手でも諦めろ的な国の方針に万歳

ただ、馬車も多いので、道脇の落し物の量が半端ないです。専用のゴミ箱まであるものの…食べ残しのエサなどもしばらく放置のようです。

なので、子供が小さいうちは踏まないように気を張る必要があるかも。我が家の場合は長男は喋れなくても綺麗好きなので自然と避けられるのと、長女に関しては「あっ、Mama,Look look!うんちー!!」でした。

観光
公衆トイレは綺麗な所が多くて意外で助かりました。

マルタの観光スポットは街ごと世界遺産になってしまったくらい素敵な古い街並みです。
そこに暮らしてきた人、生活している人の想いがたくさん詰まっているから美しい。

住宅街をうろうろしているだけでも楽しいです。海辺は日当たりのよいベンチや公園がたくさんあり、ずっと遊歩道が続いているので、一日中散歩できます。


実際住んだとしてもテレビや娯楽施設は必要なさそう。おもちゃ屋さんもあるにはあるのですが、ぬいぐるみや車が主で、種類は少なかったです。お外で遊ぶから、いらないんでしょうね。

ローカル
今回はアパートに滞在したので、さらに現地の生活感と日本の便利さを実感できました。
・洗濯機がすごく時間かかる
・換気扇フルパワーでも料理の湯気で火災報知器が毎度鳴るので窓全開で扇ぐ
・お湯がタンク式で一度に出る量が限られるので湯船のお湯はヤカンと鍋で沸かして入れる…と今度はガス欠になるので火が点かない!
新築の建物でそんな感じなので、ここ住みたい!と思った築100年くらいのお家はどんな感じなのでしょうね…


そんな街でも意外とコンビニやスーパーはちゃんと朝から夜まで開いていました。子連れでも安心です。

ただし日曜日は別で、ほんとにどこも閉まってます。大きなモールもスーパーも、レストランやお土産屋さんすら開いてません。ハワイでは昔日曜日に働いたら刑務所行きだったという話を思い出しました。なので、日曜日ぶんの食べ物は確保しておかないと、子連れにはプチ事故かもしれません。
でもよく考えると常に開いているコンビニやお店に需要がある事自体が変なのかもしれないな、とも思います。人と人とが本当に繋がっていれば、利便性はそんなに必要ないのかもしれません。

裏路地をお散歩していたらとても素敵な家族出会いました。ベンチで編み物しながら気軽に話しかけてくるお母さん。
最終的にお家にお招きいただき、息子さんが運営しているファームハウスも案内していただきました。
さらに料理やお手伝いが大好きなお孫さん。
作ったばかりのお菓子までご馳走していただき、本当に美味しすぎて感動しました!
とても素敵なファームハウスを営んでるアントニアさん!ホテルの予約をキャセルしてでも泊まりたかったけれど、残念ながら出発まで満室でした。
マルタに行かれた際には是非ゴゾ島に!そしてゴゾ島中心街のVictoria街にあるこちらのファームハウスに是非泊まりに来てください。きっと夢のような時間が過ごせます。
グルメ
マルタは日本と同じく自給率は低く、イタリアやギリシャなどのヨーロッパ本土からの輸入が多いです。現地で作られているのはとにかくパン。美味しさには文句ないのですが、同じバスに乗り合わせた日本人観光客の会話はほぼ「パン以外のものを食べたい…」というくらいに、パンが多いです。普通のホテルでは自炊ができないので、子連れにはアパートホテルがオススメです。

そして海外での困り事といえば、お米が恋しくなる、という事ですが、ヨーロッパ各国でグルテンフリーが一気に広まったためか、イタリアでもお米の栽培が盛んで、どこのスーパーでも購入できます。無農薬無科学肥料で土壌がいいものも多いので、日本のお米に負けず劣らず美味しいです。



一方甘味ですが、、、

ケーキやクッキーなど見た目はとてもかわいい!!と思い買ってみるのですが、失礼ですがどこも、???でした。イタリアのお菓子はやっぱりおいしかったです。
そして港町なので鮮魚に期待しておりましたが、魚屋さんがない…スーパーにも魚売ってない…とてもミステリアスでしたが、最終日の朝、海辺を散歩していると、

船の横ですごい日当たりのいい路上にすごく雑に獲れたての魚が並べてあります…!汗
朝一で購入するしかないようです。
いかがだったでしょうか。魅力いっぱいで欠点すら愛おしくなってしまうマルタ、みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございます。
