ハイアット系列がファミリーにおすすめな理由。ワールドオブハイアットの特典とステータスを解説

ラグジュアリーホテルの大手、ハイアット。

海外では18歳以下の宿泊が不可な系列ホテルが多く敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、一方で子ども4人でも1部屋でOKなホテルも多いんです。

お子さんが複数いるご家庭の宿泊先探しは、添い寝条件を問い合わせるだけで疲れてしまう事もしばしば。そんな中ハイアット系列は子どもに寛容で、かつラグジュアリー感を損ねることはありません。

ステータスなしでも充分快適なのがハイアットの強みですが、本記事ではハイアットの会員制度「ワールドオブハイアット」について見ていきましょう。

ハイアット系列のホテルは？

ブランドが掲げる「家族と思いやりを大切にする」「社員同士が友達になれる」というコンセプトが宿泊するたびしっかり感じられるハイアット系列ホテル。

ホテルは全28ブランド、4つのカテゴリーに分けられています。

2022年にドリームホテルグループ、2024年にMr & Ms Smithと提携したことで、さまざまな特典を受ける事ができる会員制度「ワールドオブハイアット」の幅が広がりました。

日本ではまだ馴染みのないブランドも多いですが、どのホテルで会員特典を利用できるのか各コレクションごとに見ていきましょう。

タイムレスコレクションホテル一覧

パークハイアット	ハイアットバケーションクラブ
グランドハイアット	ハイアットプレイス
ハイアットリージェンシー	ハイアットハウス
ハイアット	ユアコーブバイハイアット

バウンドレスコレクション一覧

ハイアットセントリック	アンダーズ
キャプションバイハイアット	トンプソンホテルズ
ミラバル	ドリームホテルズ
アリラ

インディペンデントコレクション一覧

アンバウンドコレクション バイハイアット	デスティネーション バイハイアット
JdV(ジョワ・ドゥ・ヴィーヴル)バイハイアット

インクルージブコレクション一覧

ハイアットジーヴァ	ゾエトリーウェルネス アンドスパリゾート
ハイアットジラーラ	アルアホテルズアンド リゾート
インプレッションバイ シークレッツ	ハイアットビビッド ホテルアンドリゾート
シークレッツリゾート アンドスパ	サンスケープリゾート アンドスパ
ブレスレスリゾート アンドスパ	ドリームスリゾート アンドスパ

上記のほか、Mr & Ms Smithでもワールドオブハイアットの特典を利用できます。

＼国内の系列ホテルはこちらで確認できます／

ステータスと特典

ワールドオブハイアットのメンバー特典

異なるブランドのホテル5ヶ所に滞在すると無料宿泊特典がいただける「ブランドエクスプローラー」制度が特徴。

ポイントの貯め方・使い方

ワールドオブハイアットのポイントが貯まる決済は以下の4つ。

貯まったポイントの使い道は次の通りです。

マイル移行はレートがあまりよくないので、やっぱり無料宿泊に使うのが無難です。

宿泊数に応じたステータス

系列ホテルへの宿泊数か獲得ベースポイント（または開催するミーティング数）に応じてステータスを保持することができます。高いステータスを持っているほど、様々な特典を受ける事が可能です。

各ステータスに必要な年間宿泊数またはベースポイントは以下の通り。カウントされるのは公式サイトからの予約のみなので、ステータスが欲しいなら他の予約サイトは利用しないように注意。

/	ディスカバ リスト	エクスプロー リスト	グローバ リスト
宿泊数	10泊	30泊	60泊
ベースポイント	25,000p	50,000p	100,000p
ミーティング数	3回	10回	20回

ステータスは条件を達成したタイミングから翌々年2月まで有効ですが、ベースポイントが100万ポイント貯まると一生涯グローバリストを維持できる「ライフタイムグローバリスト」になれます。

ステータスごとの特典

次に各ステータスの特典を見ていきましょう。

/	ディスカバリスト	エクスプローリスト	グローバリスト
ボーナスポイント	10％	20％	30％
客室アップグレード	角部屋・眺めの良い部屋	スイート・クラブ以外	スイートを含む
レイトチェックアウト	14：00	14：00	16：00
アーリーチェックイン	なし	なし	あり
ラウンジ・ 朝食無料	なし	なし	あり
客室保証	なし	72時間前まで	48時間前まで
優先チェックイン	あり	あり	あり
リゾート料金無料	なし	なし	あり
駐車料金無料	なし	なし	あり
ゲストオブオナー	なし	なし	あり
プレミアムインターネット	あり	あり	あり
ボトルウォーター	あり	あり	あり
アメリカン航空特典	あり	あり	あり

ボーナスポイント

系列ホテルでの支払い時に、ベースポイントに加えてディスカバリストは10％、エクスプローラーは20％、グローバリストは30％のボーナスポイントをもらえます。

ステータスが高いほどすぐポイントが貯まるので、すぐに無料宿泊が可能になります。

客室アップグレード

予約した客室よりもグレードの高い部屋に無料でアップグレードしていただける特典。

空室状況によりますが、ディスカバリストは同じグレードでも眺めの良い高層階やコーナールームに、エクスプローリストはスイートやクラブラウンジアクセスは含まれませんが上のカテゴリーの客室にアップグレードされます。

グローバリストのアップグレード対象はなんと「チェックイン時に利用可能な最も良い客室」。スイートもアップグレード対象なので、本来は定員オーバーの客室予約でも事前に確認を取ればOKになることが多いです。

我が家は6人家族ですが、広い客室へのアップグレードが確実だと、

大人2名or3名・スタンダードルームの料金でスイートルームに全員宿泊できてしまいます(予約前に問い合わせが必要です。詳しい問い合わせ方法はこちらの記事の2項をご覧ください)。

レイトチェックアウト・アーリーチェックイン

ディスカバリストとエクスプローリストは最大14時、グローバリストは16時までチェックアウト時刻を伸ばすことができます。

大体のホテルの通常チェックアウト時刻はお昼前。赤ちゃんが眠くなり子ども達がお腹を空かせる頃に荷物をまとめ、慌ててチェックアウトして食事する場所を探す…と子連れはハードスケジュールになりがち。

レイトチェックアウトが可能になると、昼食を済ませて少しお昼寝させられるほどの余裕ができます。

グローバリストはアーリーチェックインに加えて16時まで滞在できてしまうので、丸一日ホテルにいられることになります。ゆっくりお茶してからのチェックアウトです。

クラブラウンジ・朝食無料

デザートやアルコールはもちろん、ホテルによっては朝食やカクテルタイムのホットミール提供もあるクラブラウンジ。

なんとグローバリストはこのラウンジアクセスが無料です。2食に加えてアルコールやデザートも無料なので、ほぼオールインクルージブ状態に。

ラウンジがないホテルでも宿泊人数分のレストラン朝食が無料です（インルームダイニングは除く）。

客室保証

エクスプローリストは宿泊日の72時間前、グローバリストは48時間前まで確実に宿泊予約が可能です。

予約サイトで満室と表示されていても、上級会員のための客室は確保されているということ。繁忙期にはとても助かる特典。

優先チェックイン

上級会員専用のカウンターやラウンジでチェックイン・チェックアウトが可能です。

かなり待ち時間を短縮できるので、子連れには特に嬉しい特典です。なかなかないですが、あるホテルではなんと客室に直行しチェックインしていただいたこともありました。

リゾート料金無料

グローバリストは無料宿泊以外の宿泊でもリゾート料金が無料になります。ハワイなどで威力を発揮する特典です。

駐車料金無料

グローバリストは駐車料金が部屋付け可能なホテルに限り、無料宿泊特典での宿泊時に駐車料金が無料になります。

ゲスト・オブ・オナーアワード

グローバリストは家族や友達にグローバリストステータスを譲渡できる特典があります。これ以上のプレゼントはなかなかないですね。

アメリカン航空の特典

アメリカン航空に搭乗すると、マイルとは別に1USドルごと1ポイントのボーナスポイントがもらえます。

マイルストーンリワード

ワールドオブハイアットには、ステータス以外にも宿泊数または獲得ベースポイントに応じて「マイルストーンリワード」という特典があります。

宿泊数/ 獲得ポイント	特典
20泊/ 35,000p	クラブラウンジアクセスアワード2回or ネクストステイ2,000ポイントアワードor 25USドル分エクスペリエンスクレジット
30泊/ 50,000p	カテゴリー4までの無料宿泊or クラブラウンジアクセスアワード2回or ネクストステイ2,000ポイントアワードor 25USドル分エクスペリエンスクレジット
40泊/ 65,000p	スイートアップグレードアワードor ゲストオブオナーアワードor 5,000ボーナスポイントor 150USドル分エクスペリエンスクレジット
50泊/ 80,000p	スイートアップグレードアワード2回or 5,000ボーナスポイントor 150USドル分のエクスペリエンスクレジット
60泊/ 100,000p	カテゴリー7までの無料宿泊と スイートアップグレードアワード2回と マイハイアットコンシェルジュと ゲストオブオナーアワード2回分
70泊〜 90泊	10泊ごとに スイートアップグレードアワード1回or ゲストオブオナーアワード1回or 10,000ボーナスポイントor 300USドル分エクスペリエンスクレジット
100泊	カテゴリー7までの無料宿泊or スイートアップグレードアワードor ミラバルエクストラナイトアワードor 10,000ボーナスポイント
110泊〜 140泊	10泊ごとに スイートアップグレードアワードor ゲストオブオナーアワード1回or ミラバルエクストラナイトアワードor 10,000ボーナスポイント
150泊	アルティメイト無料宿泊特典or スイートアップグレードアワードor ミラバルエクストラナイトアワードor 10,000ボーナスポイント

クラブラウンジ・アクセスアワード

クラブラウンジを無料で利用できる特典。

「2泊」ではなく「2回」というところが重要で、1回の上限は7日間…！！

事前にカスタマーセンターに特典を利用する由を伝えて利用します。

ネクストステイ2,000ポイントアワード

次回の対象ホテル宿泊時に2,000ボーナスポイントがもらえる特典。

無料宿泊

30泊ではカテゴリー4まで、60泊ではカテゴリー7までの系列ホテルに無料宿泊できる特典。

カテゴリーとは、ブランドではなくホテルごとにユーザーの評価などで変動するランクです。公式サイトで確認できます。

スイートへのアップグレード無料

スイートルームへのアップグレードが予約時点で確約される特典。

こちらもラウンジ特典と同じく1回の上限は7日間です！

マイハイアットコンシェルジュ

専属のコンシェルジュがつく特典。予約から滞在後までフルサポートしてくれます。

ゲスト・オブ・オナーアワード

7泊分のグローバリスト特典を家族やお友達にプレゼントできます。

ミラバルエクストラナイトアワード

ミラバルリゾートの対象プランを1泊予約すると、2泊目が無料になる特典。

アルティメイト無料宿泊

対象のカテゴリー8までのホテルもしくはFまでのオールインクルージブリゾート、またはミラバルリゾートに無料宿泊できる特典。

ハイアットステータスは必要か

結論から言うと、私はハイアットに関しては「ステータスを頑張って獲得する事」はマリオットほどゴリ推しはしていません。

ハイアット系列が大好きなのには別の理由があります。

子連れに大きいホテルステータスの特典が、

だと思いますが、ハイアットの場合これが得られるのがグローバリスト。年間60泊することで保持できるステータスです。

ヒルトンであれば、年会費1万6千円のヒルトンアメックスカードを持つだけで同等のゴールドステータスが持ててしまいますし、

マリオットのプラチナステータスも、ステータスマッチなどをうまく使えればそこまでハードルは高くありません。

そもそもなぜ家族連れにホテルステータスを勧めているかというと、我が家の場合だいたいのホテルが1部屋では定員オーバーになってしまうため。

客室アップグレードが確実だと、事前に連絡を取っておけばスタンダードルームでも予約ができてしまったりと高待遇なのが、マリオットなどのステータスの魅力。

ところが対してハイアットは他のホテルチェーンに比べ、もともと客室が広い所が多く、

子ども4人でも小さいうちはOKですよ！と言ってくださるホテルが多いんです。

カクテルタイム以外はクラブラウンジも利用できたりと、子どもに寛容で優しいホテルチェーンなので、

ステータスなしでも子連れ優遇というわけです。

もちろん、ときたま宿泊数やポイントが2倍になるキャンペーンがあるので、そのタイミングでレイトチェックアウトができるディスカバリストあたりなら庶民でも狙えます。

一度でも宿泊するなら会員登録はしたほうがいいですし、余裕で60泊いくよ〜という方にはグローバリストを強くおすすめいたします。夢のようなステータスには間違いありません！

おわりに

単にハイアット大好き！という結論になってしまいましたが、お子さんが3名以上のご家庭には特におすすめのハイアットチェーン。

みなさんも是非一緒にお子さんとの素晴らしい思い出作りを体験していきましょう！

最後までご覧いただきありがとうございました。

※会員特典などは変更される場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認下さい。